Tom’s room

看護師です。旅行のことや体験したことなど綴りたいと思います。

入院2日目、手術当日

8:30 水も飲めないので歯磨きだけ行う。その後に弾性ストッキング(血栓予防のストッキング、メディキュットみたいな物)を履く。

9:00 歩いて手術室へ向かう。本人確認した後に手術台へ横になる。左手に点滴留置。右向きになって背中を丸めて硬膜外麻酔を入れる。痛み止めを打った後に、脊椎に細い麻酔のカテーテルを入れるのだが、これが痛くて冷汗と涙と鼻水も出る。4月に入院だったからか、実施者に指導者が教えながら麻酔を入れていて、これがまた不安になる。途中、あまりに冷汗が止まらず、痛み止めを追加注射され、指導者らしき人に交代される。顔を拭いてもらい、麻酔を吸入されるところで意識を無くす。

次に目が覚めたときに、酸素マスクをしていたがとても苦しくてハアハア息をした。あとはぼんやりだが腹部の痛みと尿道の違和感を感じる。手術したんだなあと思い、これが尿道カテーテルの違和感かと実感する。酸素は3L、腹部と両足は感覚がほぼ無かった。病棟に戻るときに主治医(執刀医)自らベッドを運んでくれていることに驚く。うちの職場は病棟看護師が手術室まで迎えに行くし、医師が運ぶことは無いからだ。病室に戻って体温や血圧測定を行う。とにかく寒く、震えていたため、電気毛布を使う。主治医から無事に終わったことと、御両親にももう伝えていますからねと言われる。

12:50 親が病室に来て時間を聞く。親は主治医から摘出した物を見せてくれていたと言う。看護師が再度、体温や血圧測定を行う。なんだか暑いと思ったら、熱は38.0℃になっていた。電気毛布は外す。声を出すと傷が痛む。硬膜外麻酔の使い方を教わる。痛みそうな時や痛いときにボタンを押すと、もともと流れてる麻酔に追加してさらに麻酔が流れる仕組み。押しすぎても大丈夫なようになってるので我慢せず押してと言われる。一度看護師と一緒に押してみる。背中に冷たい感じが流れる。

15:00 寝たり起きたり繰り返し、徐々に話せるようになってきた。事前に今日は絶飲食(水も食事も摂れない)と言われていたが、点滴か酸素マスクの加湿のせいか、それほど喉の渇きは感じず。スマホタブレットの操作は出来たため、それで時間つぶし。眠くなったら寝た。

17:00 親には帰ってもらう。回診で数名の医師が来て様子確認。問題なさそうとのこと。酸素飽和度がモニターから観れるが、いつも99〜100%。まだ酸素マスクしなければならないのか尋ねると、邪魔なら口元に当てとくだけでいいとのこと。体温は37.7℃。

その後も寝たり起きたりし、起きると傷が痛いので硬膜外麻酔のボタンを押す。右足は動くようになったが、比べて左足の動きが鈍く、触るとあまり感覚がなかった。

夜も寝たり起きたり。

だいたい2時間おきに硬膜外麻酔のボタンを押す。起きてはスマホ見ていつのまにか朝になる。

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